「和歌山満のしごと」展へコメントをお寄せいただきました

2022年に開催した企画展「厚内の博物学者 和歌山満のしごと」展につきまして、先生の教え子の方からコメントをいただきました。末尾のコメント欄をご覧下さい。

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浦幌町の厚内出身で、千葉県松戸市の中学校理科教師をしていた故和歌山満さん。浦幌の人々からは、退職して厚内へ戻って来られてからも「和歌山先生」と呼ばれていました。
和歌山先生は、天体観測から貝類相調査、植物フェノロジー調査まで、幅広く地域の自然を調査研究した「博物学者」でした。
先生は2020年に急逝されましたが、浦幌町立博物館ではご遺族の了承のもと、残された蔵書や標本、資料類を一括して受け入れ、扱いを委ねられました。整理作業はいまも続いています。

本展では、和歌山先生が当館の紀要へ発表した報告を中心に、写真や標本、手紙やメモなどを展示して、先生のしごとを振り返りました。

同時に、和歌山先生のような地域の「博物学者」が少なくなってきている現状についても紹介しました。地域の博物学と、それを担う博物学者の育成について、関心を持つきっかけにしていただければ幸いと考えています。博物館では、今後も引き続き、地域の博物学の振興に努めて参ります。

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コメント

    • 川上聡子
    • 2024年 10月 25日 8:47pm

    和歌山先生は、50年くらい前、松戸市立第三中学校一年B組だった私の担任の先生でした。
    よく白衣を着ていて、いかにも理数系の先生といった外見でしたが、お話しされると面白く、ニコニコ穏やかで、大好きな先生でした。
    よく北海道に里帰りされてたので、もう定年退職されている年齢だし、北海道に帰られているかしら?今、どうしていらっしゃるかしら?と検索してみたら…亡くなってるなんて…残念でなりません…もっともっとお話ししたかったです💧

  1. この度はコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。
    企画展の開催期間中、和歌山先生の教え子や元同僚のの方からも、電話やメール、御手紙などをお寄せいただきました。
    本当にいろいろな方々から愛された先生だったのだなと思います。
     
    浦幌町としても、地域の偉大な博物学者を失ったと思います。
    先生の功績につきましては、あらためてまとめる機会を持ちたいと考えております。
    【浦幌町立博物館 学芸員  持田誠】

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