博物館講座「北海道のヤスデ類」を開催しました

 2025年3月22日、帯広畜産大学の大学院博士課程2年生の開澤菜月さんを講師にお招きして、博物館講座「北海道のヤスデ類」を開催しました。

 ヤスデ類は,世界では約11,000種,日本では約300種が知られています.多くは土壌表面や土壌中の落葉層,倒木の下に生息し,落ち葉などの分解者として生態系の中で重要な役割を担っています.

 北海道からはこれまで25種の記録がありますが,詳しく調べられておらず,どこにどんな種類が分布しているかは分かっていませんでした.

 講座では,北海道のヤスデ類の分布や興味深い生態について紹介されたのち、開澤さんの研究である豪雪地帯の多足類の分布についての調査などについても紹介がありました。

 また、これまで高山帯や風穴などの環境でしか生息が知られていなかったダイセツホタルヤスデが、浦幌町の低地森林からみつかった事についても報告されました。浦幌産ダイセツホタルヤスデの標本1個体(メス)については、液浸標本を当館にも寄贈いただきました。今後、展示たいと考えています。

 会場には標本も多数ご持参いただき、観察していただきました。また、講演に先だって、学会で発表されたゲジゲジについての発表もしていただきました。

 とても多くの方々に足をお運びいただき、活発な質問なども出され、和やかな雰囲気の楽しい講座となりました。いっぽう、会場が狭く、たいへんご迷惑をおかけいたしまして申し訳ありませんでした。

講演する開澤菜月氏
浦幌から確認されたダイセツホタルヤスデについて
ヤスデの生態についての解説
たくさんの方々にご来場いただき、活発に質問などが飛び交いました

【参加者数】

記帳者36名。会場計数45-50名。

【講師】

開澤 菜月(帯広畜産大学大学院畜産科学研究科博士後期課程・昆虫学研究室)

【日時】

2025年3月22日(土)14:00〜16:00

【場所】

浦幌町立博物館 常設展示室

交通案内等なこちらをご覧下さい。

【その他】

入場無料・参加申し込み不要です。

当日、直接会場へお来しください。

広報PDFは下記からダウンロードです。

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