
町内の植物研究家、坂下禮子さんから上田真弓教育長がいただいてきたチシマザクラの枝。
いただいた時には蕾でしたが、徐々に開花し、本日満開となりました。
チシマザクラは道東系のサクラで、花の柄に毛があること、蕚片の縁がギザギザしていることなどに特徴があります。
博物館の正面玄関で展示しておりますので、ご来館の際には観察してください。また、今日は近くに観察用のルーペも出しておきますので、ご利用下さい。
なお、博物館であらためて坂下さんから聞き取りした、このチシマザクラの来歴が興味深いので記しておきます。
「結婚したばかりの頃、根室から浦幌まで木を売りに来る人がいた。
当時はまだそんなにお金も無いころだったのでためらっていたが、『これは良いものだ。本物だ。100円まけるからぜひ買ってくれ』と言われて買うことにした。
それが根付き、いまもこうして花をつける」
※類似の話は浦幌のあちらこちらで聞きます。
かつて浦幌には、根室方面で山採りした木を売り歩きに来ていた人がいたようです。
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