【常設展示室の概要】
当館の常設展示室は、「浦幌・十勝の自然誌」「遺跡や石器・土器」「近現代の歴史と文化」の3テーマにコーナーがわけられています。
【主な展示資料】
1.浦幌・十勝の自然誌
「浦幌・十勝の自然誌」では、さまざまな野生生物の剥製や化石標本などを展示し、地域の自然の概要をご紹介しています。
2.アオサギのコロニー
「浦幌の鳥」であるアオサギについては、コロニー(集団営巣地)のジオラマを設置しています。
3.鳥類標本
浦幌はさまざまな野鳥がみられる場所として知られています。代表的な野鳥について、標本でご紹介しています。
4.化石標本
白糠丘陵一帯は、白亜紀から第四紀まで、さまざまな時代の地層がみられ、化石研究が盛んな地域です。北半球からみつかったアンモナイトのなかでもっとも最後の時代の標本といわれる「最後のアンモナイト」をはじめ、浦幌周辺から得られた化石標本をご紹介しています。
また、東アジアで唯一露出層のみられるK/Pg境界のはぎとり標本も展示しています。
5.遺跡や石器・土器
十勝太若月遺跡の土壙墓のジオラマを設置し、発掘のようすをご覧いただけるようになっています。
また、縄文時代から擦文時代にかけてみられる土器の復元を、時代順に配列しています。
6.アイヌ資料
シントコ、イクパスイ、ニンカリなど、先住民族として浦幌に暮らしているアイヌの人々の、伝統的な民具を紹介しています。
また、研究用に墓から持ち出され、運動によって再び浦幌に戻されて再埋葬されたアイヌの人々の副葬品について、特設コーナーを設けてご紹介しています。
7.生活資料
浦幌町の前身、生剛村の歴史は、明治の近代開拓においては、岐阜農場、土田農場、熊谷農場といった、本州中部地方出身者を中心とする大農場経営から始まりました。展示室では、そうした移住者たちが持ち込んだ生活道具、その後、浦幌での暮らしや産業に欠かせないものとして人々に用いられた道具を展示しています。